L16c reading comprehension-akuma

『悪魔とたばこ』　(Adapted from a story by the same title by あくたがわ・りゅうのすけ) 　悪魔は、１５４９年にキリスト教の宣教師に化けて、キリスト教徒をゆうわくするつもりで、フランシスコ・ザビエルといっしょにポルトガルの船で日本にやって来た。船の中で、悪魔は、「日本での仕事はとても忙しくて、おもしろいだろう」と思っていたのだが、日本に来て困った。悪魔の仕事には、キリスト教徒がいるけれども、日本には、まだキリスト教徒は、ほとんどいなくて、だれもゆうわく出来なかったからだ。 　悪魔は、毎日とってもひまで、つまらなかった。そこで、悪魔は、耳からたばこのたねを出して、たばこを作った。日本人は、あんまり　たくさんキリスト教徒にはならなかったけれども、たばこは、すうのがすきになった。 　そのうちに　ばくふがキリスト教を禁止すると言ったので、日本人は、みんなキリスト教を止めた。悪魔は、宣教師に化けていたから、日本にいにくくなった。悪魔は、しばらくは、時々京都に来ていたけれど、１６３０年ごろには、日本からいなくなったようだ。だれかが「悪魔を１８５０年ごろマカオの近くで見た。」と言っていたけれど、今ごろ　悪魔は、どこにいるのだろう。

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